【保存版】紅茶の産地から種類を知ろう!産地別に見る紅茶の種類

【保存版】紅茶の産地から種類を知ろう!産地別に見る紅茶の種類

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「紅茶がよく飲まれている国は?」と聞かれたら、イギリスを思い浮かべる方は多いかと思います。

「紅茶がよく飲まれているから、イギリスでは紅茶の茶葉がたくさん生産されている!」と思う方もいるかもしれませんが、そうではありません。

イギリスは紅茶を日常的に飲む文化が発展しているため、紅茶の茶葉をたくさん生産していないのに、よく飲まれているのです。

では、紅茶の茶葉はどこで作られているのか、

代表的な産地はインドスリランカ中国インドネシアケニアなどです。

これらの産地は、いずれも水はけがよく、温暖な地域であるため、紅茶の栽培に向いています。

この記事では、紅茶の産地から紅茶の種類を紹介していきます。

紅茶は種類が多くて覚えるのが大変だな・・・と思われるかもしませんが産地別に覚えていけば、スムーズに覚えられるかと思います。

紅茶のおもな産地

冒頭でも少し説明しましたが、紅茶のおもな産地はインドのダージリン、アッサム、中国のキームン、そしてスリランカのウバです。

アッサム以外の紅茶は「世界三大紅茶」と呼ばれ、アッサムまで含めて「世界四大紅茶」とも呼ばれています。

世界的に見ると、生産されている茶の70%は紅茶であり、近年はこの他にケニア、タンザニア、インドネシア、トルコ、バングラデシュなどの紅茶の生産地が急増しています。

インドのダージリン、スリランカのウバ、ケニアなどは、標高が高いところほど朝晩の気温差の変化が大きく、香り高い紅茶ができる産地となっています。

標高の低い地域は、茶葉を豊富に収穫できますが、香りが少ない傾向にあり、フレーバーティーなどに活用されるなど、生産地によって製法がうまく分けられています。

まずは生産地別の種類を見ていきましょう。

紅茶の産地①インド

紅茶の産地①インド

インドで生産されている代表的な紅茶はダージリンです。

ダージリンティーをはよく聞く紅茶の名前の1つだと思います。1度も飲んだことがなくても紅茶の名前だと知っている方は多いでしょう。

そのダージリンという名前がインドの地名に由来するもので、ヒマラヤ山麓で作られる中国の銘柄だと知っている方は、そう多くないのではないでしょうか。

紅茶の生産量世界第1位を誇るのがインドです。

生産地はヒマラヤ山脈の裾野に広がる北東部(ダージリン)と、丘陵地の広がる南部(ニルギリ)、バングラデシュと国境を接するアッサム地方に別れ、北東部だけでインドの紅茶の75%が栽培されています。

インドの紅茶の歴史は、イギリスの植民地だった時代に、アッサム地方の密林に自生する茶樹(アッサム種)が発見されたことから始まりました。

アッサム種は中国種よりも葉がはるかに大きく、収穫量が多いため、栽培・茶園の開拓が順調に進んでいったと言われています。

ダージリンティーは、中国の気候に近いヒマラヤ山脈のダージリン地方であれば、中国種の栽培ができるのではないか」と考えたイギリスのキャンベル博士の着想にもとづき、この地に茶樹を植樹したことで1841年に誕生した紅茶です。

1974年にインドはイギリスから独立しますが、その後も世界1位の生産量は変わらず、春から秋の収穫時期によって、味や香り、水色が異なる個性的な紅茶が作られています。

一般的には、インド北部の紅茶は、渋みやコクなどの個性が強いものが多く、南部の紅茶は、クセの少ない飲みやすいタイプのが多いのが特徴です。

紅茶の産地②スリランカ

紅茶の産地②スリランカ

スリランカで生産されている代表的な紅茶はウバです。

また、スリランカ産の紅茶は「セイロンティー」と呼ばれています。

なぜ、セイロンティーと呼ばれているのかというと、スリランカがイギリス領のから独立する前の国名がセイロンだったためです。

イギリスから独立するタイミングで「セイロン」から「スリランカ」に改名しています。

国名がセイロンの時代から、すでに紅茶の産地として有名であったため、昔の名残でセイロンティーとも呼ばれています。

スリランカで作られるセイロンティーは、茶園や製茶工場のある標高立地によって3つに分けられています。

標高が高い順に「ハイ・グロウンティー」、「ミディアム・グロウンティー」、「ローグロウンティー」と呼ばれ、標高によって茶葉の特徴が異なります。

熱帯地域のスリランカには、インドとほぼ同時期に紅茶がもたらされました。

1839年、インドのカルカッタ(現・コルカタ)からセイロン島(現・スリランカ)の植民地にアッサム種の苗木が植えられたのが最初といわれています。

その後、ドイツ人が中国種の苗木を移植し、栽培を始めました。

この2種類で作られた紅茶がロンドンで評価されたことで、スリランカの紅茶栽培はより生産性を高めていきます。

スリランカは年間を通して温暖で多雨のため、クセがなく飲みやすい紅茶に仕上がります。

紅茶の産地③中国

紅茶の産地③中国

中国で生産されている代表的な紅茶はキームンです。

中国は紅茶発祥の地ですが、国内の需要は圧倒的に緑茶が高いため、紅茶の生産量はそれほど多くはありません。

しかし、長きにわたり培われた発行技術によって、世界三大紅茶に数えられる香り豊かで上品な風味の紅茶が誕生しています。

「キームン」は、「キーマン」「キーモン」とも呼ばれ、蘭の香りとコク深い独特な味わいは、ヨーロッパでは「中国茶のブルゴーニュ酒」と称されています。

紅茶の産地として知られるのは、キームンが生まれた安徽省、燻製茶ラプサンスーチョンが作られる福建省など。

その他、雲南省、四川省、広東省などでも栽培が行われています。

紅茶の産地④インドネシア

紅茶の産地④インドネシア

インドネシアで生産されている代表的な紅茶はジャワです。

インドネシアにおける紅茶の歴史は古く、1690年にオランダのカンフィス総督が、インドネシアを構成する島の1つ「ジャワ島」に茶を植えたのが始まりとされています。

インドネシアの紅茶は水色が明るく、透明感があります。

クセの少ないアッサム系の香りを持ち、渋みの少ない紅茶のため、口当たりもマイルドです。

大半はブレンドされ、パッケージ詰めされて販売されるか、マイルドで飲みやすいため、ティーバッグ用とされています。

また、インドネシアのスマトラ島にも紅茶の産地があります。

スマトラ島で栽培されている紅茶は「スマトラティー」と呼ばれ、ジャワティーに比べると、生産量があまり多くはありません。

スマトラティーはジャワティーと比べると、水色が赤黒く、香味は若干アクがあります。

セイロン系を低地で栽培した茶葉に似ているのが特徴です。

紅茶の産地⑤ケニア

紅茶の産地⑤ケニア

ケニアで生産されている代表的な紅茶はアッサム種です。

ケニア産の紅茶は、標高が高く、果てしなく広がる巨大な谷「グレート・リフト・バレー」の西地区と東地区のケニア山周辺が主な産地となる。

ケニアは赤道直下にあり、沿岸地域は熱帯性気候であるが、茶樹を栽培する高地では寒暖差が激しく、水はけがよくて茶樹の栽培に最適な気候である。

ケニア紅茶の水色は明るく濃い赤色で、透明で明るい琥珀色に色づくものから、濃厚で刺激のあるものまで幅広い。

爽快な渋みと、フレッシュな中にマイルドな香味をもつ。

お茶の生産は年間を通して行われ、平均して高い品質レベルが保たれているため、世界的に評価されている。

他に紅茶が作られている産地

代表的な紅茶の産地であるインドスリランカ中国インドネシアケニアに比べると、生産量が少ないものの、茶葉の栽培している国は他にもあります。

紅茶の産地⑥バングラデシュ

紅茶の産地⑥バングラデシュ

バングラデシュは南アジアにある小さな国で、国の面積は、日本の半分にも満たない。(日本の約40%)

バングラデシュはインドに囲まれており、国土のほとんどは、沼地か田園である。

紅茶の栽培を行うようになったのは、国土をインドに囲まれている影響が大きい。

バングラデシュで生産されている紅茶は力強い味と、わずかな土の香りを特徴とし、水色は黒味がかった褐色をしている。

国内での紅茶消費量が多いため、輸出量はわずかである。

紅茶の産地⑦ネパール

紅茶の産地⑦ネパール

インドに接したヒマラヤ山岳部にあり、インド国境に近いカングラ地域では、最高級の紅茶として有名なダージリンに匹敵するほど、品質が高い紅茶が栽培されています。

ダージリンに匹敵するほどの紅茶が栽培できるのは、ダージリンを栽培している地域と気候が似ていることや、多くのネパール人がダージリン茶園で働き、茶葉の栽培方法を知っているため。

紅茶の産地⑧トルコ

紅茶の産地⑧トルコ

1938年にソ連(ロシア)から種子を持ち込み、黒海沿岸のリぜで栽培が始まったと言われています。

紅茶は海岸地帯から1000mの急傾斜地で栽培されている。

品種は中国種とアッサム種の複種で、主に小農経営と国営工場で製茶しています。

産地で生産した紅茶のほとんどが国内で消費されています。

紅茶の産地⑨アルゼンチン

紅茶の産地⑨アルゼンチン

アメリカ大陸では最大の茶生産国となっています。

パラグアイ国境のミシオネス、コリエンテ州で生産されています。

ほとんどがアメリカ向けの紅茶として作られています。

紅茶の産地⑩アフリカ諸国

紅茶の産地⑩アフリカ諸国

アフリカ地域における紅茶の発展は比較的に新しいです。

イギリスが、植民地である「インド」や「セイロン(スリランカ)」を紅茶の大生産地にまで作り上げた後に、紅茶の新たな生産地としてアフリカを選び、アフリカで紅茶が栽培されるようになります。

アフリカでの茶葉の栽培は1920年代からですが、現在までの約90年間の中で驚異的に発展しています。

今後、アフリカ茶の存在は世界の紅茶需給に大きな影響を与えていくとされています。

先ほど紹介した、ケニア以外にアフリカで紅茶が栽培されている主な地域は、

ウガンダ・タンザニア・マラウイの3つの国となります。

ウガンダはケニアの西にあり、茶樹は標高1000m内外の高原で栽培されています。

タンザニアはケニア、ウガンダの南にあり、主な生産地はムフインディ、ルングイ、モンボです。

マラウイはタンザニア、ザンビアおよびモザンピークに挟まれた国で、標高700m~1500m以上の山岳地帯で茶が栽培されています。

主な生産地はムランジェ、チヨロ地方です。

まとめ

今回は紅茶の産地からどのような種類の紅茶が作られているのかお伝えしました。

紅茶の産地の名前がそのまま紅茶の名前として呼ばれていることや、産地の標高や気候によって紅茶の特徴が違ってくることがわかったかと思います。

紹介した紅茶の産地の中で、よりその産地について知りたい方は、今回の記事内に載せてある各産地の特徴を詳しくまとめた記事も一緒に読んでみてください。※現在作成中。。。

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