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紅茶には長い歴史があり、茶葉の種類や紅茶の製法も数多く存在します。
紅茶初心者の方が紅茶について学んでいるとわからない用語が数多く出てきます。
この記事では紅茶初心者の方が紅茶知識を深めるうえで、必要となる用語を用語集としてまとめております。
自分が見たい紅茶用語があるのか調べたい方はキーボードで「Ctrl + F」を入力して単語検索を行ってみてください。
紅茶用語は随時追記していきます。
紅茶の種類・ブレンドに関する用語一覧
紅茶の種類に関連する用語
紅茶の種類に関する用語集となっております。
アッサム
インド北東部のアッサム地方で生産されるコクのある紅茶。
ダージリン
繊細な味のインド産の紅茶。ヒマラヤ山麓で作られており、茶葉は中国銘柄。
ダージリンという名前はインドの地名に由来。
ニルギリ
インドのニルギリ山脈産の紅茶。
チャイ
料理にコクと香りを与える香辛料を加えた紅茶のこと。
アメリカとインドで人気がありインドでは一般にマサラチャイと呼ばれている。
セイロン
広くスリランカ産の紅茶をさす言葉。
スリランカで作られるセイロンティーは、茶園や製茶工場のある標高立地によって3つに分けられる。
標高が高い順に「ハイ・グロウンティー」、「ミディアム・グロウンティー」、「ローグロウンティー」と呼ばれ、標高によって茶葉の特徴が異なる。
ハイ・グロウンティー
スリランカ産で、標高1200m以上の高地で生産された紅茶の名称。
ミディアム・グロウンティー
スリランカ産で、標高600m~1200mの高地で生産された紅茶の名称。
ローグロウンティー
スリランカ産で、標高600m以下の環境で生産された紅茶の名称。
ディンブラ
素朴な香味に味わいがある、おそらくセイロン紅茶の中で最も有名な紅茶。
ヌワラエリア
スリランカ産の紅茶。軽く繊細な花の香りが特徴。
キーマン
中国安徽(あんき)省の紅茶。澄んだ黄金色の水色、果実のようなほのかな甘味と蘭やバラに例えられる香りに定評があり、世界で最も人気のある紅茶の1つ。
イギリスでは朝食用として人気があり、イングリッシュ・ブレックファーストのブレンドに欠かせない紅茶である。
ケニア
ケニア産の紅茶。濃い紅色の水色を持つ。
雲南紅茶
中国産の紅茶。雲南省で古くから飲まれており、プーアル茶の原料にもなる雲南大葉種から作られる。
花のような甘い香りと透明な水色が特徴。
工夫(コングー)茶
大葉から作られる上質の中国紅茶。チャノキの茎の先端部から5番目の最も大きい葉を原料とする。
一般的にバラの花びらやつぼみと重ねて花の香りを付ける。これをローズコングーと呼ぶ。
中国語で工夫(コングー)とは「茶の入れ方」という意味の言葉でもある。
正山小種(ラプサンスーチョン)
中国福建省産のスペシャリティ紅茶。
茶葉を燻製(くんせい)させるのが特徴的で、強い燻香とコクがある。水色は濃い紅色。
キャラバン茶 (ロシア茶)
もともとはラクダの背に乗せて中国からロシアへ隊商路(キャラバンルート)を通って運ばれたグルジア産の紅茶。
中国のキャラバン茶、またはロシアのキャラバン茶と呼ばれることもある。
ズル茶(ニティングエ・クワズル)
南アフリカ共和国東南部クワズル・ナタール州にある、木々が生い茂る高地にあるニティングエ紅茶農園で1990年代にテイラーズオブハロゲートが発見した紅茶。
爽やかですっきりした飲みごたえで明るい水色が特徴。ヨークシャーティーブレンドにも用いられる。
ボビー茶
今日ではめったに使われない言葉だか、昔、武夷山脈でとれた中国産の人気の紅茶の名称。
紅茶のブレンドに関連する用語
紅茶のブレンドに関する用語集となっております。
アフターヌーン・ティー
繊細なダージリンと、セイロンのハイ・グロウン・ティーのブレンド。
アイリッシュブレックファースト
コクがあり、麦芽の香りがするアッサム種をブレンドしたお茶。
アフリカ産やインドネシア産の紅茶が入っている場合もある。
レディロンドンデリー
20世紀初頭、社交界の華であったロンドンデリー公爵夫人にちなんで付けられたブレンド茶。
公爵夫人はピカデリーのジャクソン社に注文して、セイロン産、インド産、台湾産のお茶を使った自分専用のブレンドを作らせていた。
イングリッシュ・ブレックファースト
インド産とスリランカ産の紅茶をブレンドして作る場合が多い。
コクがあり、キリッとした風味が特徴。朝食にぴったりで、一般的にミルクと砂糖を入れて飲む。
H・Mブレンド
ヴィクトリア女王のために考案されたブレンド紅茶。
ヨークシャーティー
イギリスで最も売れている、上質の紅茶。
毎日世界中で1000万杯以上のヨークシャーティーが飲まれているという。
ヨークシャーのイルクリー・ムーアで栽培された茶で作られていると信じている人が多いが、実際は厳選されたアッサム産とアフリカ産の紅茶をブレンドしている。
オリジナルブレンドやゴールドなど4種類のブレンドがある。ゴールドは様々な濃さ、性格、風味の紅茶をブレンドした贅沢な味わい。
紅茶のフレーバーティーに関する用語一覧
紅茶のフレーバーに関する用語集となっております。
フレーバーティー
茶葉に花の香りやフルーツの風味などを加えたもの。
香りが薄い茶葉に果実や花の香りを付けることで、紅茶の新しい魅力を引き出している。
フレーバーティーの代表格はアールグレイやアップルティーなど。
アールグレイ
ベルガモットという柑橘類の果皮から取れる精油で香り付けした中国紅茶のブレンド。
19世紀にイギリスの首相を務めた第2代グレイ伯爵(アール)が、中国に赴任していたときに製法を考案したことからその名が付けられたとされる。
ミルクも砂糖も入れずに飲むのがおすすめ。
レディグレイ
アールグレイをさらに繊細で華やかな香りにした紅茶。
2種類の紅茶とオレンジ、レモン、ベルガモットの果皮、加えて矢車菊の花がブレンドされている。
アップルティー
赤リンゴ系や青リンゴ系の香りを茶葉に加えた紅茶。
赤リンゴ系は甘酸っぱい香りで、青リンゴ系は甘めの香りになるため、ブレンドするリンゴによって印象が大きく変わる。
リンゴの香り成分を吹きつけたものから、乾燥チップスが入ったものまで様々。
紅茶のリーフグレードに関する用語一覧
紅茶のリーフグレードに関する用語集となっております。
リーフグレード
紅茶の茶葉の等級区分。茶葉の大きさや形によって分類されている。
グレードといっても、品質の良し悪しを示すものではない。
一般的に茶葉が細かくなるほど、色も香りも早く出るので、抽出時間は短くて良くなる。
リーフグレードを知っておくと、茶葉の分量やお湯を注いで蒸らす時間の目安が把握できる。
FOP(フラワリー・オレンジペコー)
長さ10~15㎜の茶葉。チップやフラワリーと呼ばれる芯芽が多く含まれていて、その割合が多いほど上級とされる。
花のような香り。
OP(オレンジペコー)
長さ7~11㎜の茶葉。細長く強くねじられている。柔らかい若葉と芯芽からなる。オレンジの香りはしない。
ゆっくり抽出するのがおすすめ。
P(ペコー)
長さ5~7mmの茶葉。OP(オレンジペコー)より硬い葉で、短く太めにねじられている。
OPに比べると、香りも水色も濃くなる。
PS(ペコー・スーチョン)
P(ペコー)よりもさらに硬く、太く短い茶葉。Pよりも香りと水色が弱い。
S(スーチョン)
PS(ペコー・スーチョン)よりも丸みがあり、大きくて硬い茶葉。
独特の香りがある中国の紅茶、ラプサンスーチョンに多い。
BPS(ブロークン・ペコー・スーチョン)
PS(ペコー・スーチョン)をカットしてふるいにかけたもの。茶葉の大きさはBP(ブロークン・ペコー)よりは大きい。
BP(ブロークン・ペコー)
P(ペコー)の茶葉をカットしてふるいにかけたもの。BOP(ブロークン・オレンジペコー)よりは大きい。
芯芽は含まれていない。
BOP(ブロークン・オレンジペコー)
OP(オレンジペコー)をカットして作られた長さ2~4mmの茶葉。芯芽を多く含む。水色は濃く、香り高い。
市販品によくみられる。
BOPF(ブロークン・オレンジペコー・ファニングス)
BOP(ブロークン・オレンジペコー)をふるいにかけた長さ1~2mmの茶葉。ブレンドティーやティーバックの紅茶によく使われる。
BOPより水色が濃く、香りも出やすい。
F(ファニングス)
BOP(ブロークン・オレンジペコー)をふるいにかけたときに落ちる小さな茶葉。D(ダスト)よりは茶葉は大きい。
D(ダスト)
1mm以下の最も細かい茶葉。ふるい分けしたときに、一番最後に残る茶葉。
紅茶の製法・収穫シーズンに関する用語一覧
紅茶の製法・製造に関連する用語
フレーバード
フレーバーティーの製法の1つ。茶葉に花やフルーツの香り成分を吹き付けて作る手法。
フレーバードで作られた紅茶は価格が手ごろで、リンゴやピーチ風味など、ティーバックで気軽に楽しめるものが数多く出ています。
ブレンデッド
フレーバーティーの製法の1つ。茶葉に花びらや果肉・皮の乾燥ピールを加えて作る手法。
花や果実の一部をそのまま加えているため、紅茶の香りだけでなく、ブレンドした素材の味がするのが特徴。
センテッド
フレーバーティーの製法の1つ。茶葉に花やフルーツの香り成分を吸収させて作る手法。
センテッドは茶葉本来の香りが活かされたまま、花やフルーツの香りがほのかに香るのが特徴。
オーソドックス製法
紅茶の製造の揉む(揉捻)工程で使用される手法の1つ。昔ながらのスタンダードな手法である。
茶葉をぐるぐる回る機械の中で押さえ、蓋で茶葉を強く圧迫しながら揉む。
CTC製法
紅茶の製造の揉む(揉捻)工程で使用される手法の1つ。ぐるぐる回る機械の中で、茶葉をカッティングしながら丸めて揉む。
英語の「Crush Tear Curl」の頭文字を取ってCTC製法と名付けられている。
ローターバン製法
紅茶の製造の揉む(揉捻)工程で使用される手法の1つ。機械で茶葉を圧縮しながら細かくして揉む。
紅茶の収穫シーズンに関連する用語
クオリティーシーズン
紅茶の産地で最高級の茶葉が収穫できるシーズン。
産地ごとに摘む時期や期間は異なる。
ファーストフラッシュ
春に摘まれる茶葉や一番摘みの茶葉のこと。緑茶でいう一番茶。
香りが強く、水色が薄い茶葉が多い。
セカンドフラッシュ
夏に摘まれる茶葉や二番摘みの茶葉のこと。緑茶でいう二番茶。
ファーストフラッシュよりも水色が濃く、渋みやコクが出ることが多い。
オータムナル
秋に摘まれる茶葉。茶葉がしっかりと成長し、渋みやコクが強い味わいとなる。
ミルクティーなどにするとおすすめ。
紅茶初心者必見の紅茶用語集まとめ
紅茶初心者が知っておくと良い紅茶用語をまとめました。
紅茶に関する本や記事は数多く存在しますので、紅茶初心者の方がどのようにして学んでいくと良いかわからない方は多いかと思います。
紅茶初心者におすすめの紅茶本を最近まとめましたので、紅茶の勉強にぴったりな入門書で独学を始めたい方は下記記事もご覧いただけると嬉しいです。