インド紅茶について知る!インドは世界最大の紅茶生産国だけど、輸出量はあまりない

インド紅茶について知る!インドは世界最大の紅茶生産国だけど、輸出量はあまりない

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ロン

紅茶の産地といえばインドを思い浮かべるよね。
インドは世界最大の紅茶生産国だからね。でも、輸出量はあまり多くないんだよ。

タリナイ

紅茶で有名な国と聞かれたら、インドを思い浮かべる人は多いかと思います。

インドでの有名な紅茶である「ダージリン」や「アッサム」は紅茶をあまり飲まない人でも知っているでしょう。

インドは世界最大の紅茶生産国なので、輸出量も世界最大だと思うかもしれませんが、実はそうでありません。

インドは世界最大の紅茶生産国でもあり、世界最大の紅茶消費国でもあるのです。

そんなインドの紅茶事情を、今回は詳しくご紹介します。

インド紅茶の歴史

インド紅茶の歴史

インドで紅茶の生産自体が始まったのは、19世紀になってからです。

そのため、イギリスへアッサム種の紅茶が送られるようになったのも1838年のことになります。

インドの紅茶ってもっと古くから茶葉が生産されていて、様々な国に送り出していると思った人もいるかと思いますが、意外と歴史は新しいです。

インドで飲まれている紅茶

インドで飲まれている紅茶

インドで古くから飲まれている紅茶はチャイです。

チャイとは煮出して作るミルクティーのことです。

普通のミルクティーと違い、スパイスが入ったミルクティーとなります。

チャイに入れる代表的なスパイスは「ジンジャー」・「シナモン」・「カルダモン」・「クローブ」などです。

インドでは夏の気候がとても高く、水分補給のために、砂糖を大量に入れたチャイを飲みます。

チャイという名前は、中国語の「茶」からきており、「チャ」という言葉がインドに伝わり、「チャイ」と呼ばれるようになったと言われています。

インドで生産されている紅茶

インドで生産されている紅茶

インドにはおもに3つの紅茶の生産地があります。

インド国内で紅茶の産地が複数あるのは、インドの国土が日本の9倍近くもあり、産地ごとに地形や気候条件が大きく異なるためです。

そのため、同じインド内でも産地ごとに紅茶の「茶葉の形」、「味」、「香り」が全く異なります。

それでは、代表的な3つ紅茶の産地を見ていきましょう。

インド紅茶の産地①ダージリン

インド北東部にある、ヒマラヤ山脈を望む海抜1800メートルの高原避暑地がダージリンです。

冷涼で霧の多い気候、土壌、高原から谷底まで続く、大きく傾斜した地形が特徴です。

これらの条件が相まって、「マスカットフレーバー」(ブドウのマスカットを口に含んだような香り)と呼ばれる繊細な香りで名高い紅茶が生まれます。

そのため、ダージリンティーは「紅茶のシャンパン」とも呼ばれています。

冷涼な気候と高地という条件のため、ダージリンティーは1年を通して収穫することができません。

ファーストフラッシュは4月に摘まれたものをいいます。

このシーズンの最初の紅茶は最高品質と考えられていて、非常に人気があり、オークションでは極めて高い値段が付けられます。

5月から6月にかけて摘まれるセカンドフラッシュからも非常に質の高い紅茶ができます。

セカンドフラッシュの方が、渋みやフルーティーな甘味に乏しいファーストフラッシュよりおいしいと考える人もいるよ。

タリナイ

7月~9月の雨季に摘まれた茶葉は、湿気を多く吸収しているため、水色は濃く、力強く渋みの強いものが多いです。

ブレックファースト・ブレンド用にされるのが一般的。

10月~11月にかけて収穫されたものは、オータムナルフレッシュという。

ファーストフラッシュ、セカンドフラッシュに比べ、濃厚でコクがあるが、雨季の茶葉よりも味わいが軽いのが特徴です。

インド紅茶の産地②アッサム

インド北東部のアッサム州は世界最大の紅茶の産地です。

気候は雨量が多く、気温が高い。

気候と地形はブレンドに理想的なずっしりとコクのある紅茶の栽培に適しています。

アッサム産の茶葉はミルクと砂糖を入れて飲むのがおすすめだよ。

タリナイ

また、アッサムも茶葉を収穫した時期によって名前が変わります。

3月~5月にかけて摘まれた茶葉はファーストフラッシュと呼ばれ、パンチのあるさわやかな香りが特徴です。

6月~9月にかけて摘まれる茶葉はセカンドフラッシュと呼ばれ、芳醇な香りと、力強い麦芽の風味、そして澄んだ濃い紅色持つ、有名な「ティッピーティー」が作られます。

MEMO

ティッピーティーは新芽を多く含む高級茶のことを指します。

新芽は紅茶本来の香り、旨みを持つので、上質の紅茶には必ず必要な要素となります。

10月~12月にかけて摘まれた茶葉はウィンターハーベストと呼ばれています。

インド紅茶の産地③ニルギリ

ニルギリは、インド南部のタミルナドゥ州、カルナタカ州、ケララ州にまたがるニルギリ山脈で生産紅茶のことをいいます。

ニルギリ山脈は現地の言葉で「青い山脈」という意味を持っています。

ニルギリティーは、標高1000メートルから2500メートルの地域に暮らす2万人ほどの小規模土地所有者によって栽培されています。

この土地の雨量、地形、気候から優雅でありながら、コクもあり、生き生きとした香りを楽しめる紅茶が生まれます。

ニルギリティーは、おもにブレンドに用いられる茶葉です。

インドで有名な紅茶ブランド

インドで有名な紅茶ブランド

Mittal tea(ミッタルティ)

インドのデリーにお店を構える紅茶店です。

デリーに3店舗あり、紅茶を試飲しながら、商品を選ぶことができます。

Mittal tea ホームページhttps://mittalteas.com/

Mittal Teas

店舗住所:GF-6 New Delhi House 27, Barakhamba Road. New Delhi-110001

Mittal Tea Store

店舗住所:12,Sunder Nagar Market Near Oberoi Hotel New Delhi -110003

Mittal Tea Street

店舗住所:2nd Floor Lobby, Global Foyer Mall Sector 43, Golf Course Road, Gurugram, Haryana-122022

追記

「お店に行ってみたいけど、インドに行く予定がない・・・」という方は、

「Mittal Teas」日本総代理店としてインド紅茶専科「Mittal Tea Room」が2016年11月19日(土)にオープンしています。ぜひ、訪れて見てください。

Mittal Tea Room ホームページ:https://mittaltearoom.com/

HAPPY HUNTER(ハッピーハンター)

インドに住む日本人が経営している紅茶専門店。

デリー在住の日本人が良く訪れる。

HAPPY HUNTER Facebookページ:https://www.facebook.com/happyhunterindia/

店舗住所:E-52 Hauz Khas Main Market,New Delhi

SAN-CHA(サンチャ)

インド政府御用達の最高級茶葉として有名な、Aap Ki Pasand(アパ・キ・パサンド)社が運営するSAN-CHAブランドです。

アメリカの「TIME」詩でも世界一おいしい紅茶として紹介されたこともあります。

SAN-CHA(サンチャ)が取り上げられている記事:https://allabout.co.jp/gm/gc/411269/

店舗住所:Store No. 3 Santushti Shopping Arcade (opposite Hotel Samrat & close to the Prime Ministers residence)Race Course Road Chanakyapuri, New Delhi

まとめ

インドの紅茶事情についてご紹介しました。

インドの紅茶に関して覚えておくポイントをまとめると、以下の3つです。

  • インドは世界一の紅茶生産国でもあり、世界最大の紅茶消費国でもある
  • インドで古くから飲まれている紅茶はチャイ
  • おもに3つの紅茶の生産地があり、産地ごとに紅茶の「茶葉の形」、「味」、「香り」が全く異なる

記事内でも紹介しましたが、日本にはインド紅茶の専門店もありますので、インドの紅茶について興味がある方は、ぜひ、訪れてみてください。

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