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普段飲んでいる紅茶の茶葉には、抗菌・殺菌作用があることを知っていますか?
紅茶に限ったことではなく、お茶には殺菌効果があります。どこかで聞いたことがある方もいるかもしれません。
紅茶と同じく、お茶の一種である緑茶は健康に良さそうというイメージもあり、殺菌効果もあるように感じますが、紅茶には殺菌効果があるってイメージはあんまりありませんよね。
ですが、紅茶には殺菌能力があります。
紅茶をうまく摂取することができれば食中毒やインフルエンザの感染も防げるほどの殺菌力を秘めています。
今回は、そんな紅茶の殺菌力についてお伝えします。
紅茶の殺菌効果はポリフェノールによるもの
紅茶には食中毒やインフルエンザを防ぐほどの殺菌力があると言いましたが、その殺菌力はどこからきているのでしょうか。
紅茶の殺菌力の正体は、紅茶に含まれるポリフェノールによるものです。
紅茶には様々なポリフェノールが含まれています。
ポリフェノールという名前はよく聞きますが、どんな成分かはよくわかりませんよね?
ポリフェノールとは簡単に言えば、植物に含まれる渋みや苦みが特徴の天然成分です。
ポリフェノールを含む植物は、暑さや寒さ、紫外線を浴びたり等様々な過酷な環境の中で育っています。
ポリフェノールは植物が過酷な環境の中で育つ手助けをし、色々な状況から身を守ることができます。
紅茶の殺菌力で予防できる病気
紅茶の殺菌効果で予防できる病気①細菌性の食中毒
紅茶の殺菌効果で予防できる病気の1つに細菌性の食中毒があります。
細菌性の食中毒は「感染型」と「毒素型」の2種類に分けることができ、感染型とは、食べ物と一緒に取り込まれた菌が、その後体内で繁殖するものです。
もう1つの毒素型とは、細菌自体が産出した毒素を食べた場合におこる食中毒です。
いずれにしても、症状が重い場合は生命を脅かす危険な状態に発展する可能性もあります。
紅茶には殺菌作用があり食中毒の症状を和らげるのに有効な作用を持っていることも研究報告されています。
以前、日本でも流行したO-157も紅茶の殺菌作用で著しい効果がありました。
紅茶の殺菌効果で予防できる病気②ノロウイルス
静岡県環境衛生科学研究所が、紅茶に含まれるテアフラビン類に、ノロウイルスを消毒する作用があることを発表しています。
実験内容としては、マウスとネコ、ブタの細胞に人のノロウイルスに近いウイルスとテアフラビン類を混ぜた液を与えた結果、感染力を約1000分の1に低減できたという結果が出ています。
紅茶の殺菌効果で予防できる病気③インフルエンザ
紅茶に含まれるテアフラビンは風邪に対する殺菌作用が特に強く、インフルエンザに対しては、インフルエンザの型に関係なくウイルス粒子を凝集させ、感染力を失わせる効果があるといわれています。
インフルエンザの予防として紅茶を摂取する場合、ストレートティーを飲むようにしましょう。
お砂糖を入れても効果は変わらないので、好みでお砂糖を入れてください。
ミルクを入れて飲むのはあまりおすすめしません。
ミルクに含まれるたんぱく質とテアフラビンが一緒になって殺菌作用が減少するので、殺菌効果が期待できなくなってしまいます。